【南アルプスを3泊4日で縦走登山!】 3日目(聖平小屋〜聖岳〜赤石岳〜荒川小屋泊) 2024.9.6

南アルプス3泊4日縦走登山3日目(聖平小屋〜聖岳〜赤石岳〜荒川小屋泊) 南アルプス

3泊4日南アルプス縦走登山3日目聖平小屋からスタート。

聖岳赤石岳を登頂し、荒川小屋泊です。

この日は怒涛のアップダウンで疲労MAX。

それでも稜線歩きはやっぱり気持ちが高ぶります。

今回の山行で一番きつかった3日目の登山レポートをぜひ見てください。

南アルプス縦走登山3日目のレポート(聖平小屋〜聖岳〜赤石岳〜荒川小屋泊)

聖平小屋をAM3:30にスタート!聖岳までは標高差750m!

南アルプス3泊4日縦走登山3日目(聖平小屋〜聖岳〜赤石岳〜荒川小屋泊)

この日の予定コースタイムは11時間半

宿泊予定の荒川小屋にはできれば午後3時までに到着したい。

それなら3時半に出発しよう!準備があるから午前2時半に起きる!

と思っていたら、午前2時に起きました。

早く起きれて余裕ぶっこいてたら結局予定どおり午前3時半出発になりました。

南アルプス3泊4日縦走登山3日目(聖平小屋〜聖岳〜赤石岳〜荒川小屋泊)

聖岳へ登る途中の夜空。

冬の星座であるオリオン座と冬の大三角形が綺麗に見えました。

南アルプス3泊4日縦走登山3日目(聖平小屋〜聖岳〜赤石岳〜荒川小屋泊)

聖岳の山頂に到着する前に太陽が登ってきました。

2日連続で朝日と富士山を見れてこの上ない幸せ。

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前日に歩いた光岳から上河内岳の稜線と、聖平小屋からの登り坂。

南アルプスの最南部です。

聖岳(百名山)

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午前3:30に聖平小屋を出発し、午前5:45に聖岳山頂に到着しました。

後ろにはこのあと登る赤石岳がしっかり見えます。

南アルプス3泊4日縦走登山3日目(聖平小屋〜聖岳〜赤石岳〜荒川小屋泊)

今回の山行で最初の3,000m峰。

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手前の山は兎岳

その向こう側には中央アルプス、その左後ろに御嶽山

ずっと右奥に北アルプスも見えます。

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目の前には赤石岳

直接向かうルートはないため、大きく迂回して激しいアップダウンを越えてやっと赤石岳に登れます。

激しいアップダウン!兎岳は400m下がって、200m登る

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聖岳の次は兎岳です。

「ウサギ」と聞けば可愛いですが、この山まったく可愛げありません。

聖岳から一気に下ってからの、兎岳への登り返すという仕打ちです。

兎岳避難小屋はテント場あり?屋根崩落で使用不可

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兎岳の登り返しをなんとか登りたどり着いた兎岳避難小屋

石積みとコンクリートの外壁です。

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テント1張りなら張れそうな場所が小屋の目の前にありました。

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小屋の内部を見たら天井が落ちてきてました。

緊急を要する場合であれば泊まりますですが、ここに泊まる予定で登山計画は立てない方が良さそうですね。

兎岳(百高山)と小兎岳

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避難小屋から10分ほど歩くと兎岳(2,818m)山頂です。

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兎岳の次は小兎岳へ。

サクッと登れるのかと思いきや、なかなかの登り返しです。

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兎岳から40分ほどで小兎岳(2,738m)に到着。

つい先ほど歩いた聖岳から兎岳へのアップダウンがよく見えます。

中盛丸山(百高山)

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次は中盛丸山

見ただけでキツそうな登り坂。

この登りでかなり体力消耗しました。

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小兎岳から45分ほどで中盛丸山(2,807m)に到着。

後ろに見える山は赤石岳です。

大沢岳(百高山)

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まだまだ赤石岳に登らせてくれません。

続いては大沢岳です。

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大沢岳に登る途中、百間洞山の家がはるか下に見えます。

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中盛丸山から30分、大沢岳(2,819m)に到着。

これでやっと赤石岳への挑戦権を手にしました。

ちなみに中盛丸山を登ったあと、この大沢岳は通らず百間洞山の家へ下るルートがあります。

僕は百高山大沢岳も登りたかったのですが、特に興味なければ百間洞山の家へ下った方が疲労は少ないです。

百間洞山の家への下り坂

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赤石岳にたどり着くには、まず標高差500mほどを下ってから、また登り返しです。

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百間洞山の家への下り坂はザレザレで転倒注意。

百間洞(ひゃっけんぼら)山の家(水場あり、テント場あり)

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大沢岳から下ること40分、百間洞のテント場に到着。

YAMAP地図だとテント場に水場マークが記されていたので、ここで水を補給予定でしたが、見当たらず。

探すのも時間かかるし、体力使うので、山小屋まで下ることにしました。

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百間洞山の家とテント場は10分ほど歩きます。

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赤石岳への登るための水分補給。

赤石岳へ!

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水も補給したので、いざ赤石岳へ!

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百間洞山の家赤石岳の中間地点である百間平

百間平まで登るのもひと苦労なのに、赤石岳はまだまだ先です。

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百間平を過ぎると見えてくる、ラスボス感たっぷりの赤石岳

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聖岳から大沢岳にかけて繰り返された登りと下りで百間洞山の家に到着した頃にはすでに体力消耗。

赤石岳へブーストをかけるため、百間洞のテント場を出発するときにアスリチューンを補給。

飲む前は10歩進むのが精一杯なくらいでしたが、飲んだあとは明らかに足を前に出せるようになりました。

今後、長く急な山に登るときは必須アイテムになりそうです。

ただし効き目は1時間、長くても2時間は持ちませんので注意。

南アルプス3泊4日縦走登山3日目(聖平小屋〜聖岳〜赤石岳〜荒川小屋泊)

百間洞を出発してから2時間半、ようやく山頂直下の赤石岳避難小屋が見えてきました。

赤石岳避難小屋(テント場なし、水場なし)

南アルプス3泊4日縦走登山3日目(聖平小屋〜聖岳〜赤石岳〜荒川小屋泊)

赤石岳避難小屋です。

避難小屋ですが、夏期は素泊まり11,000円します。

テント場はありません。

水場もないので、泊まる前に百間洞山の家、荒川小屋、赤石小屋などで水を汲む必要があります。

赤石岳(百名山)

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ついに赤石岳の山頂です。

小屋のすぐ近くにあるのは本当の山頂ではなく、富士山がよく見えるロケーションに設置したモニュメント的なものです。

南アルプス3泊4日縦走登山3日目(聖平小屋〜聖岳〜赤石岳〜荒川小屋泊)

小屋から少し登ったところに本当の赤石岳山頂があります。

ということで赤石岳(3,120m)に到着です。

南アルプスの正式名称は赤石山脈

山脈の名称にもなっているこの山は、まさに主峰です。

ちなみに南アルプスには、北岳(3,193)、間ノ岳(3,189m)、悪沢岳(3,141m)と、赤石岳より高い山は3つあります。

小赤石岳

南アルプス3泊4日縦走登山3日目(聖平小屋〜聖岳〜赤石岳〜荒川小屋泊)

この日の最後のピークである小赤石岳を登れば、あとは荒川小屋まで下るだけ。

小赤石岳の後ろに見えるのが、荒川三山(左から前岳、中岳、悪沢岳)です。

南アルプス3泊4日縦走登山3日目(聖平小屋〜聖岳〜赤石岳〜荒川小屋泊)

赤石岳から35分ほどで小赤石岳(3,081m)に到着。

山の名前に「小」が付きますが、3,000mを超えてます。

「小」だけどデカい山です。

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小赤石岳から赤石岳を振り返る。

南アルプス3泊4日縦走登山3日目(聖平小屋〜聖岳〜赤石岳〜荒川小屋泊)

さぁあとは下るだけ!

山の中腹をトラバースする登山道の先に荒川小屋が見えます。

荒川小屋(水場あり、テント場あり、ahamo電波ほぼなし、有料Wi-Fiあり)

南アルプス3泊4日縦走登山3日目(聖平小屋〜聖岳〜赤石岳〜荒川小屋泊)

小赤石岳からほぼ1時間、この日の宿営地である荒川小屋に到着。

この時点で午後2:45。

予定時間の午後3時に間に合いました。

この日は午前3:30に出発したので、この日のコースタイムは11時間15分ほどでした。

南アルプス3泊4日縦走登山3日目(聖平小屋〜聖岳〜赤石岳〜荒川小屋泊)
荒川小屋3階の様子。この日の僕の寝床は一番奥の壁際でした。

料金は1泊2食付きで14,000円。

この日はすでに大勢の方々が先に到着していて、僕の場所は3階。

最後の宿泊地とはいえ3泊分の荷物を持って3階までハシゴを登るのはしんどかったです^^;

でも、この日の3階利用者は僕を含めて3名のみ。

隣もいなかったので広々使わせていただきました。

南アルプス3泊4日縦走登山3日目(聖平小屋〜聖岳〜赤石岳〜荒川小屋泊)

荒川小屋のトイレ、ぼっとん便所ですが内部もとても綺麗。

ちなみにトイレットペーパーを捨てる箱はありました。

南アルプス3泊4日縦走登山3日目(聖平小屋〜聖岳〜赤石岳〜荒川小屋泊)

小屋から少し下るとすぐテント場があります。

水場はこのテント場のすぐ奥。

南アルプス縦走登山3日目で使った道具

ザ・ノースフェイス ベンチャージャケット

南アルプス3泊4日縦走登山3日目(聖平小屋〜聖岳〜赤石岳〜荒川小屋泊)

聖平小屋を出発してから聖岳までは気温10度程度、森林限界を超えると冷たい風も吹いてきました。

Tシャツの上にフリースを着ていましたが、それでも少し肌寒かったのでこのベンチャージャケットを着ることで風により体温低下を防げました。

登山だと薄いウェアを複数持っていると体温調節がとてもしやすいです。

南アルプス縦走登山3日目まとめ

3泊4日南アルプス縦走登山3日目の登山レポートでした。

6月の朳差小屋以来の小屋泊。

スタッフがいる山小屋は2022年の穂高岳山荘以来2年ぶりでした。

やっぱり小屋泊は楽ちんですね。

この日だけ小屋泊にしたのは椹島に下山したあと送迎バスに乗るため。

翌日の最終日もすっきり晴天。

朝3時に出発し、富士山と星空を眺めながら暗い登山道を悪沢岳まで登りました。

ぜひ最終日の登山日記も見てください(^ ^)

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