登山やアウトドアシーンで重要なウェアといえば、軽量で動きやすく、保温性に優れたインサレーション。
中でもアークテリクスアトムフーディーは、アクティブインサレーションの代名詞ともいえる存在です。
アトムフーディーの特徴は、適度な保温力と通気性を備え、運動量が多い場面でも快適さを保てること。
濡れや寒さに強く、季節を問わず活躍する万能ウェアとして多くの登山者に支持されています。
本記事では、その魅力や特徴をレビューし、おすすめの理由を詳しく解説します。
- 【結論】アークテリクスアトムフーディーは、薄くて軽くて動きやすい!それなのにしっかり温かい!
- アークテリクスはカナダ発のアウトドアブランド
- アクティブインサレーションとは、防寒・保温を目的とした行動着
- アークテリクスのアトムシリーズとは?
- アークテリクス アトムフーディーの商品紹介(特徴、外観)
- 身長181cm、体重73kgの体型でMを着たサイズ感
- アークテリクスアトムフーディーのレビュー
- アークテリクスアトムフーディーの登山における使用シーン例
- アークテリクスアトムフーディーのメンテナンス方法(自宅で洗濯可能)
- アークテリクスアトムフーディーの口コミ・評判まとめ
- アークテリクスアトムフーディーはこんな人におすすめ
- アークテリクスアトムフーディーのレビューまとめ
【結論】アークテリクスアトムフーディーは、薄くて軽くて動きやすい!それなのにしっかり温かい!
アークテリクスアトムフーディーを実際に着てみた感想としては、「薄くて軽くて動きやすい!それなのにしっかり温かい!」です。
稜線歩きや寒冷地での休憩時には、適度な保温力が体をしっかり保護。
通気性も高いので運動量が多いシーンでは汗をかいても蒸れにくく、濡れても保温力を維持してくれます。
さらに、風や小雨程度ならこれ一枚で凌げます。
軽く圧縮してバックパックに収納できる点も便利。
シンプルなデザインで、タウンユースでも違和感なく使えるのが魅力です。
アークテリクスはカナダ発のアウトドアブランド
アークテリクス(Arc’teryx)は、カナダ発のアウトドアブランドで、特に登山やクライミング向けの高性能なウェアやギアで知られています。
1989年にブリティッシュコロンビア州で創業し、過酷な環境下での使用を考慮した革新的な製品を次々と発表してきました。
1996年にはゴアテックスのライセンスを取得、アークテリクスのハードシェル製品には、ゴアテックスが使われており、厳しい環境での耐久性や保護機能を提供しています。
ブランド名の由来は、進化の象徴とされる始祖鳥(しそちょう)アーキオプテリクスであり、アウトドアの限界に挑み続ける姿勢が込められています。
アクティブインサレーションとは、防寒・保温を目的とした行動着
アトムフーディーのような化繊綿を使用したウェアはアクティブインサレーションと呼ばれ、近年話題のジャンルです。
アクティブインサレーションとは「防寒・保温を目的とした行動着」のこと。
それぞれの単語の意味を考えると分かりやすいです。
「アクティブ(Active)」=「行動的、活動的」
「インサレーション(Insulation)」=「断熱、絶縁」
ダウンやフリースなどの保温着は、保温力は高いものの、行動中に着用すると熱がこもりやすく、汗で濡れると保温力が低下するデメリットがあります。
これに対し、アクティブインサレーションは次のような特徴を持ち、登山などアウトドアシーンでの快適性を向上させます。
- 中綿に化繊綿を使用することで濡れに強く、通気性が良い
- 軽量で動きやすく、コンパクトに収納できる
- レイヤリングに適している
- 自宅でメンテナンスできる
以下の記事では、「アクティブインサレーションおすすめ7選」を紹介していますので合わせてご覧ください。
アークテリクスのアトムシリーズとは?
アークテリクス公式HPによると、「アトム」とは、「高い耐候性を持つ多用途合成インサレーテッド・ミドルレイヤー」とあります。
アークテリクスのアトムシリーズは、独自の化繊中綿コアロフトと動きやすさを考慮したデザインが特徴で、軽量で保温性に優れています。
表面素材は撥水性があり、急な天候の変化にも対応。
寒さを気にせずアクティブに行動したい人におすすめのシリーズです。
ここでは、アトムシリーズを代表する3つのウェアを紹介します。
アトムSLフーディー
アークテリクスで最軽量のアトム。
アトムSLフーディーは、軽量で薄手ながら適度な保温力を提供するフーディーで、春秋やアクティブな登山時に最適。パッカブルで持ち運びにも便利です。
アトムフーディー(旧アトムLTフーディー)
本記事で紹介するアトムフーディーは、保温性と通気性を兼ね備え、一年中活躍できる万能な登山ウェア。
ストレッチフリースを使用することで、適度なフィット感や伸縮性があり、動きやすさも抜群です。
アトムヘビーウェイトフーディー(旧アトムARフーディー)
アトムシリーズで、最も保温性の高いウェアです。
アトムヘビーウェイトフーディーは、寒冷地向けに設計された高保温のフーディー。
厚手の中綿が冷えから体をしっかり守り、極寒環境でも温かさをキープします。
アークテリクス アトムフーディーの商品紹介(特徴、外観)
アークテリクスアトムフーディーは、軽量かつ保温性に優れたミドルレイヤーで、多用途に使える万能ウェアです。
本章では、アトムフーディーの特徴や外観を紹介します。
表面素材は耐候性に優れた「ヨーノ20(ナイロン100%)」を使用
「ヨーノ20」は軽量なナイロン素材で、通気性と耐久性を備え、柔らかくしなやかな着心地が特徴です。
撥水加工が施されており一定の防水性を備えていますが、レインウェアのような完全防水ではないため、強めの雨には対応できません。
表面をよく見るとナイロン生地が格子状に織り込まれており、引き裂きに強いリップストップ仕様が施されていることがわかります。
中綿にはアークテリクス独自開発の化繊素材「コアロフト」を使用
アトムフーディーの中綿には、アークテリクスが開発した化繊素材「コアロフト(Coreloft)」を使用。
コアロフトは水を吸収しない素材で、軽くて湿気に強く、濡れても保温性を保ってくれます。
そのため、行動による発汗量の多い環境でも快適に過ごすことができます。
この「濡れても保温性を保つ」という特徴こそが、アクティブインサレーション最大のメリットで、濡れに弱いダウンジャケットとの大きな違いです。
また、シート状に加工できるため、保温素材が偏ることがありません。
ダウンジャケットのようなステッチ(=縫い目)を必要としないことから、風の侵入や保温漏れを防ぐことができます。
圧縮しやすい繊維でコンパクトに収納でき、収納を繰り返してもへたりにくく、使用時にはすぐにふわっとした形状に回復してくれます。
重量は370g
「370g」と聞いてもピンと来ないかもしれませんが、タウンユースのウェアと比べると手に持っただけで分かる軽さです。
ただし、登山用のアクティブインサレーションの中では特別に軽いわけではありません。
このブログの別記事「おすすめアクティブインサレーション7選」で紹介した中ではちょうど中間の重量です。
その中で最も軽い「ファイントラックポリゴンULジャケット」は185gと非常に軽量ですが、表面生地は薄くフードがありません。
アトムフーディーは、高い保温性・フード付き・表面生地が耐候性などの性能を備えていることを考慮すると「370g」はとても軽いことが分かります。
フードも保温性あり!ドローコードは頭頂部にある
このフードの名称は「インサレーテッドストームフード」。
その名の通り、「保温性(=insulated)」を備え、「荒天時(=storm)」に活躍してくれます。
ドローコードは後頭部にあります。
「立体型ミニフードブリム」が呼ばれる「帽子のつば」が付いており、顔に当たる雨を遮ってくれますが、「ミニ」なのであまり期待しない方が良さそうです。
袖口はレイヤリングや着脱が簡単できるストレッチニットカフス
袖口は「ストレッチニットカフス」という構造。
ベルクロではなく、伸縮性のある短めの袖口で、レイヤリングや着脱が簡単にできる設計です。
サイドパネルはストレッチフリースを使用
サイドパネルにストレッチフリースを使用することで通気性が向上。
熱がこもりやすい脇部分の通気をすることで行動中のオーバーヒートを防いでくれます。
また、このフリースはポリエステル94%の他にポリウレタン6%を含んでいます。
ポリウレタンは伸縮性が良くなる素材で、体へのフィット感と動きやすさが増し、登山中の体の動きをサポートしてくれます。
ジッパーはYKKの「TPUカスタムジッパープル」
ジッパータブはYKKのTPUカスタムジッパープル(TPU=熱可塑性ポリウレタン)。
TPUは硬めのプラスチック素材で、適度な長さでグローブを装着した状態でもつまみやすくなっています。
このジッパーは「No Slip Zip」と呼ばれ、YKKで商標登録がされた商品。
勝手に開いてしまうのを防ぐ設計になっており、わずかですが襟付近で引っ掛かる感じがあります。
左右のハンドポケット
外側の左右にはハンドポケットが付いており、隠しジッパー仕様で正面からは目立ちにくくなっています。
ジッパーはフロントと同じTPUカスタムジッパープルで、グローブを装着した状態でもつまみやすい設計。
ポケットの内寸は概ね27cm×15cm。
通常のハンドポケットよりやや大きめかなという感じで、手を入れると内部は広め。
僕は左右のハンドポケットにグローブを収納することが多く、寒いときに素早く装着できるようにしています。
インナーポケット
フロントジッパーを開くと左側の裏にジッパー付きインナーポケットがあります。
広めのインナーポケットで、軽めの行動食などを入れておくにはちょうど良いです。
裏地素材は「ドープパーミエアー(ナイロン100%)」
裏地素材もナイロン100%ですが、表面素材(ヨーノ20)とは違い、ドープパーミエアーというソフトで肌触りが良いナイロン素材。
サイドパネルのストレッチフリース部分には、保温性を備えた起毛フリースが使われています。
裾には左右のアジャスターで調整可能(デュアルローヘムアジャスター)
左右の裾部分には「デュアルローヘムアジャスター」が付いていて、タブを引っ張ることで裾を絞ることができ、冷たい風の侵入を防ぐことができます。
腰回りが冷えると体全体が寒くなってきやすいので、登山ウェアには必須の装備。
裾を絞るとシルエットもさらにスッキリします。
身長181cm、体重73kgの体型でMを着たサイズ感
Mサイズでピッタリ(買う前はLサイズと迷っていた)
結論、Mサイズでピッタリでした。
普段は大体Lサイズを着ており、Mサイズを着るのはTシャツくらい。
そのため、Lサイズと迷いましたが、アークテリクスは「大きめ」ということでMサイズを買いました。
下にTシャツ1枚だけ着た状態だと余裕があります。
ちなみに僕の体型は身長181cm、体重73kg、肩幅50cm、チェスト96cm、ウエスト78cm。
サイズ選びの参考にしてもらえればと思います。
ベースレイヤーとフリースをレイヤリングしても窮屈ではない
アトムフーディーと以下の3枚をレイヤリングしています。
ドライレイヤー・・・ファイントラックドライレイヤーベーシックロングスリーブ
ベースレイヤー・・・ファイントラックメリノスピンライトジップネック
フリース・・・ザ・ノースフェイスエクスペディショングリッドフリース
Tシャツ1枚のみ着ているときと比べると当然ながら少しふっくらしていますが、窮屈な感じは一切しません。
暑いときは体温調節のためにドライレイヤーとベースレイヤーだけを下に着てもOKです。
防風シェルを羽織るとやや着膨れ感はあるが登山に支障なし
アトムフーディーの上にザ・ノースフェイスベンチャージャケットを着た状態です。
アトムフーディーの首まわりは少し膨らんだ形状になっているので、その上に防風シェルを着用するとやや着膨れ感はあります。
ただ、着用してしまえば窮屈さはなく、登山する上で動きづらいということは全然ありません。
アークテリクスアトムフーディーのレビュー
薄くて軽いけど保温性はしっかり!サイドパネルから寒さは感じない
気温0度、風速5m〜7mほどのやや強い風が吹いている天候の中で着てみましたが、冷たい外気と風をしっかりシャットアウト、とても安心できました。
風速1mで体感温度は1度下がると言われているので、この日の体感温度はマイナス5度〜7度ほど。
アトムフーディーの下にはファイントラックメリノスピンライトを着ていただけですが、寒いと感じることはまったくありませんでした。
また、サイドパネル部分は通気性重視のフリース素材なので、保温性能が弱い部分ではありますが、そこから寒さを感じることもありませんでした。
極寒の場面はさすがに寒く感じるかもしれませんが、レイヤリングを工夫することで十分対策できます。
外気による寒さから身を守ることも重要ですが、このストレッチフリースのおかげで「蒸れ」による「冷え」を防止することができます。
アトムフーディーを手で持つと薄くて軽いのに、なぜこんなに温かいのかとても不思議な感じがします。
気温3度、雨の中でランニングしてみたら少し暑かった
僕は日頃から軽いランニングをして運動していますが、寒い時期にはアトムフーディーを着ています。
冬が近づく11月下旬、天気は小雨よりやや強め、気温は3度。
下にはTシャツ1枚のみ着用した状態でランニングしましたが、少し暑くてじんわり汗が出るくらいでした。
その状態でも脇の下に蒸れを感じなかったので、非常に汗抜けが良く、通気性の良さを改めて体感。
雨にあたったとき、表面生地の撥水効果も十分です。
生地自体は小雨以上でも耐えられそうですが、袖口のストレッチニットカフスは防水ではないので注意が必要です。
サイドパネルはストレッチフリースのため動きやすく、何より軽いのでランニング中でも非常にラクです。
やはりアトムフーディーは行動着としてピッタリだなと感じました。
フードはしっかり頭部を覆ってくれてバラクラバ代わりになる
アトムフーディーはフードにもコアロフトが入っているので、被るだけで頭部全体を保温してくれます。
後頭部にあるドローコードを引っ張れば頭部全体にフードがフィットします。
フロントジッパーを一番上まで閉めれば、顔の周囲の隙間が少なくなり、熱を逃がさず、冷たい風の侵入を防いでくれます。
ここまでしっかり頭部を覆ってくれるので、冬山でも悪天候でなければ、わざわざバラクラバやネックウォーマーを着用しなくても十分。
ドローコードの位置は首元の左右に2本出ていることがよくありますが、アトムフーディーのように後頭部にあった方が個人的には操作しやすいです。
ドローコードが首元にあるとウェアによって微妙に位置が違うので、グローブをしていると手探りすることも。
フードのドローコードを引っ張ると後頭部に余分なコードが垂れ下がってしまうので、枝などに引っ掛けないように注意が必要です。
袖口のストレッチニットカフスのおかげでレイヤリング時の煩わしさ減少
袖口部分がストレッチニットカフスで、重ね着や着脱が簡単にできるということはすでに説明しましたが、実際のレイヤリングを想定して重ね着してみると予想以上に良いものだと感じました。
袖口が短く薄いことで、シェルを重ね着しても手首付近がすっきりして動きやすく、グローブも装着しやすいです。
ストレッチすることで手首にフィットし、袖口からの風の侵入を防止。
アークテリクスの細部へのこだわりを感じたポイントでした。
登山リュックを担いだ状態でもハンドポケットの出し入れは可能
アトムフーディーを着用した状態で登山リュックを担ぐと、ハンドポケットの下1/4くらいにヒップベルトが重なります。
ジッパーを全開にすることはできませんが、グローブなどそこまで大きくないアイテムなら出し入れ可能です。
タウンユースなら冬はこれで十分!着たまま車に乗っても窮屈さはない
僕が住んでいる新潟は冬の最低気温は大体0度〜3度。
マイナスになることは滅多にありません。
東京に比べると気温はとても低いですが、それでも冬のアウターはアトムフーディーで十分です。
地方在住の場合、移動は車がメインですが、バルトロライトジャケットのような厚みがあるアウターは車に乗るとき非常に窮屈。
その点、アトムフーディーは着たまま車に乗っても煩わしさはありません。
ミドルレイヤーとして使うときはフード渋滞する
アトムフーディーのフードは保温素材が入っていて厚みがあるので、上層に防風シェルやハードシェルをレイヤリングするとフードが重複してどうしてもかさばってしまいます。
この状態をフード渋滞と言っています。
僕の場合は、アトムフーディーの下に着ることが想定されるザ・ノースフェイスエクスペディショングリッドフリースにもフードがあり、フードが3重になります。
個人的にはあまり気にならないのでそのまま着ていますが、もしフード渋滞が気になるようなら、アトムジャケットをおすすめします。
アトムフーディーと同じスペックを備えたアクティブインサレーションなので、保温性・通気性は十分です。
スタッフバッグは付属せず、収納サイズはダウンほど小さくならない
アトムフーディーにはスタッグバッグが付属しないので、小さく収納したいのであれば別途バッグかバンドを用意する必要があります。
ユニクロウルトラライトダウンと収納時のサイズを比較してみたところ、アトムフーディーの方が少し大きめ。
ウルトラライトダウンは圧縮すればもっと小さくできるので、収納時のコンパクト性はダウンの方が上です。
ただし、保温行動着であるアトムフーディーはすぐに取り出せる位置に収納する必要がありますが、スタッフバッグに収納してしまうと手間がかかります。
なので僕は、すぐに取り出せるようにリュック内部の上の方に他の荷物の隙間に詰め込んで収納。
そうすることで取り出しやすくなり、さらにデッドスペースを失くすことにも一役買っています。
裾部分の左右に付いているデュアルローヘムアジャスターは解除しにくい
裾部分の左右には「デュアルローヘムアジャスター」と呼ばれる裾を絞るためのドローコードが付いています。
これを絞ることで裾下から風の侵入を防ぎ、保温キープをしてくれるわけです。
ただし、このアジャスターですが、絞るときは引っ張るだけで簡単にできますが、ゆるめるのが面倒。
両手でやらないと元に戻ってくれません。
僕のやり方が間違っているかもしれませんが、行動中は絞ることはあってもゆるめることはあまりないので気にしないことにします。
アークテリクスアトムフーディーの登山における使用シーン例
アークテリクスアトムフーディーを登山における使用シーン例です。
アークテリクスアトムフーディーは、その軽量性、動きやすさ、そして適度な保温性のおかげで、1年を通じて登山シーンでの活躍が期待できます。
特に春や秋の中間季ではその汎用性が光り、冬の寒冷地でもレイヤリング次第で快適に過ごせます。
春(3月〜5月)
朝晩の冷え込みや稜線での風対策にアウターとして活用。
冷たい風が強い場合は防風シェルとのレイヤリングでさらに効果的になります。
標高が高い山では、ハードシェルの下に重ねて、雪や強風から身体を守りつつ、適度な保温を維持。
休憩時には、素早く取り出して保温着として体温低下を防ぎます。
夏(6月〜8月)
高山やアルプス縦走など、標高の高い山では夜間や早朝に寒さを感じるため、テント周りでの作業時や就寝時の保温着として最適。
急な天候変化で冷え込む場面では、雨具の下に着ると快適性が向上します。
秋(9月〜11月)
朝晩の冷え込みが増す季節で、行動中と休憩中、両方の場面で保温着としても活用可能。
風が強い稜線歩きでは、保温性と防風性のバランスが良く、冷たい風から身体を守りつつ過剰な暑さを防いでくれます。
低山でも朝は冷え込む時期なので、1枚持っているととても便利。
冬(12月〜2月)
雪山登山のミドルレイヤーとして、ハードシェルの下に着用し、登山中の行動着として最適です。
樹林帯や比較的穏やかなフィールドではアウターとしても活躍可能。
高い運動量が必要な場面でも、濡れに強く通気性が高いので、汗冷えを防ぎながら保温性を発揮することができます。
極寒の夜間には、テント内での防寒用としても有効です。
アークテリクスアトムフーディーのメンテナンス方法(自宅で洗濯可能)
アトムフーディーはわざわざクリーニングに出さなくても、自宅の洗濯機でお手入れ可能です。
ただし以下の点には注意しましょう。
- 洗濯機で洗うときは、水温30度以下の低温で、非常に弱い水量で洗う
- 漂白剤、柔軟剤は使用しない
- タンブル乾燥できるが、60度以下の低温で行う
- アイロン仕上げは禁止
- すすぎは2回行う
- 濃い色の服と一緒に洗濯しない
僕は、洗濯機のデリケートモードで洗って、タンブル乾燥はせずに陰干ししています。
アトムフーディーに限らず登山ウェアはまめにお手入れするかどうかで劣化のスピードが違ってきます。
登山ウェアは高性能で高価格なものが多く、少しのお手入れで長く使えるものばかりですので、使用後は日頃からお手入れするようにしましょう。
アークテリクスアトムフーディーの口コミ・評判まとめ
AmazonなどのECサイトにおける良い評価・悪い評価をそれぞれまとめました。
良い評価
悪い評価
アークテリクスアトムフーディーはこんな人におすすめ
アークテリクスアトムフーディーは、軽量でコンパクトながら優れた保温性と通気性を兼ね備えた万能ウェアです。
寒暖差の大きい環境で快適に過ごしたい人や、軽量装備を重視する登山者に特におすすめです。
また、稜線や風の強い場所でも防風性を発揮するため、山岳エリアでの活動に適しています。
さらに、アークテリクス独自の化繊素材コアロフトを使用しているため、濡れに強く、運動量の多いシーンでも汗冷えを防ぎつつ、適度な体温調節が可能です。
春や秋の中間季から冬の雪山登山まで、幅広いシーズンに対応できる汎用性の高さも魅力。
シンプルで洗練されたデザインのため、タウンユースで普段着として活用したい人にもおすすめです。
アークテリクスアトムフーディーのレビューまとめ
アークテリクスアトムフーディーは、登山やアウトドアはもちろん、タウンユースでも活躍する汎用性の高いアクティブインサレーションです。
軽さと保温性、動きやすさの絶妙なバランスが、多くの登山者から支持される理由です。
また、濡れへの耐性や高い通気性が、汗冷えを防ぎ、寒冷地でも快適さを維持します。
一年を通じて活用できるアトムフーディーは、快適な登山を目指す方にぜひおすすめしたい一着。
登山ウェア選びの際にこの記事が参考になれば幸いです。