この記事では僕が愛用している登山用テントであるネイチャーハイククラウドアップ2を紹介します
ソロ登山は2018年に開始、2021年に蝶ヶ岳ヒュッテで初のテント泊登山
それ以来ずっとネイチャーハイククラウドアップ2を使い続けてきました
登山をしている方々の中には「いつかはテン泊したい!」と思ってる方は少なくないはず
しかし登山用テントは高い!!
比較的安いモンベルステラリッジテント2でもフライシートと合わせて5万円近く
そんな中、僕が愛用しているネイチャーハイクは脅威の1万円台!
安すぎて山で使うの怖いと思うかもですが、結論から言うと全然問題なし!
そこで本記事では、ネイチャーハイククラウドアップ2を2021年から使ってきた僕が詳しくレビューしていきます
今年テント泊登山デビューを検討している方はぜひ参考にしてください!!
ちなみにトップ画像は北アルプスの三俣山荘テント場です
ネイチャーハイクとは?
Naturehike(ネイチャーハイク)は2000年以降に中国で創設された新しいアウトドアブランドです
Cloud-Up(クラウドアップ)シリーズはネイチャーハイクの代表的テントのひとつ
その他にも多数のアウトドア用品を販売しています
ネイチャーハイクの特徴は何と言ってもコスパの良さ!
日本のアウトドアメーカーと比較するとその値段の安さにびっくりです
ネイチャーハイク クラウドアップ2の概要
セット内容
他メーカーのテントだとフライシートやグランドシートが別売りになっているものもありますが、ネイチャーハイクはすべて付属してきます
これひとつ買えば他に追加で購入するものはないためその点でも安く済みます
基本スペック
ネイチャーハイククラウドアップ2は自立式ダブルウォールの超軽量2人用テントです
クラウドアップシリーズには他にも1人用と3人用のテントもあります
ラインナップは僕が持っているグレーの他に全8色
上記の表で分かるようにカラーによってスペックがわずかに違います
居住スペースのサイズ
サイズは一般的な2人用テントと同じくらいです
僕の身長は180cmですが狭いと感じたことはありません
さすがに大人2人で寝るのは狭いと思いますが、寝れないことはないと思います
でも1人で使って半分は荷物置きとして使うのがベストかなと思います
ネイチャーハイク クラウドアップ2の設営方法と詳細画像
設営方法
専用グランドシートを広げます
ちなみにこのテント場は南アルプスの北岳山荘です
専用グランドシートの上にインナーテントを広げます(入口方向注意)
アルミ合金ポールを設定します
グランドシートとインナーテントの4角の穴に伸ばしたポールを差し込んでテントの骨組みを作ります
その後、ポールにインナーテントのフックをぶら下げます
違う角度からポールにインナーテントを吊り下げた様子
グランドシートとインナーテントの穴にポールを差し込んだ様子
インナーテントのフックをポールにぶら下げる部分の様子
フライシートをかけて固定すれば完成です
固定する場所は、バックルが4隅に1ヶ所ずつの合計4ヶ所
ペグダウンする場所は、四隅4ヶ所+入口2ヶ所+周囲5ヶ所の合計11ヶ所
ただ、山のテント場は地面が固くてペグダウンできないことはよくあるので、そもそも持っていかないこともあります
グランドシートとインナーテントを繋ぐバックルとペグダウンの様子
その他の詳細画像
内部を覗いた様子
1人用のマットを敷いてももう半分残っているのでそこに荷物を置きます
2023年9月に涸沢野営場でのテント泊
雨が降っていたのでテント内部で夕飯を作りました
前室も十分な広さなので出入口を閉めても調理するスペースは十分です
出入口も十分な広さです
内部の一番高い場所にはランタンフックが付いています
テント内部にはインナーポケットもあるのでスマホやヘッドライトなども置いておけます
出入口とは反対側にベンチレーションもついています
ネイチャーハイク クラウドアップ2のレビュー
【良い点】軽量コンパクト
最小重量(インナー+フライ+ポールの合計)で1,133g
なんといっても軽い!そして収納がコンパクト
テント泊登山するときは軽さ&コンパクトがとっても重要です
登山用をテント出している代表的メーカーの2人用テントで最小重量を比較してみました
メーカー | テント | 最小重量 |
Naturehike | クラウドアップ2 | 1,133g |
mont-bell | ステラリッジテント2 | 1,230g |
MSR | ハバハバシールド2 | 1,300g |
NEMO | タニ オズモ 2P | 1,240g |
アライテント | エアライズ2 | 1,550g |
ファイントラック | カミナドーム2 | 1,310g |
付属の収納袋に入れてもいいですが、僕はSEA TO SUMMITのコンプレッションバッグに入れてさらにコンパクトにしてリュックに詰めます
さらに防水機能があるバッグなので雨で濡れる心配もありません
【良い点】雨風に強い
2023年9月に涸沢野営場でテント泊した際、やや強めの雨風に晒されましたが、雨水が侵入してくることはありませんでした
また、風に煽られても特に問題はありませんでした
涸沢野営場の地面は硬くてペグは刺せないので岩にロープを巻きつけて固定しました
2023年9月に涸沢野営場でテント泊した際、フライシートをテント内部から撮影した様子
雨が降っていましたが漏れや染み、結露などで内部が濡れることはありませんでした
ダブルウォールだけあって雨には強いですね
【良い点】吊り下げ式 & ダブルウォールで設営しやすく結露しにくい快適環境
登山用テントはインナーテントとポールの取り付け方で大きく2つに分かれます
ひとつはインナーテントのフックをポールに吊り下げる吊り下げ式
もうひとつはインナーテントのスリーブにポールを通すスリーブ式です
ネイチャーハイクのクラウドアップ2は吊り下げ式です
スリーブ式はスリーブにポールを通していくのがとても面倒ですが、吊り下げ式はフックをぶら下げていくだけなので設営がより簡単にできます
また、吊り下げ式だとフライシートとインナーテントの間にできるクリアランスを大きくとれます
雨天時に濡れたフライシートがインナーテントにくっつきにくくなるため、インナーテント内の結露を防ぐことができます
【いまいちな点】山でテント泊する場合、付属のペグだと少し不安
付属のペグは地面が硬いと少し負けやすいかなと思います
僕はMSRミニグランドホグステイクとキャプテンスタッグ チタンV型ペグを追加で買いました
両方とも軽い、丈夫、短いということで登山に適しているペグです
ネイチャーハイクの付属ペグとMSRのペグが似ていることは気にしないでください笑
テント泊登山にペグを持っていかないことも多いのですが・・・
【いまいちな点】一部のロープが短すぎて岩に巻きつけることができない
付属のガイロープでもテントは張れますが、山のテント場だとペグが刺せないことはよくある話
その際、付近に転がっている岩にロープを巻きつけてテントを固定しますが、テント4隅のロープ(全11ヶ所のうち4ヶ所)だと短すぎて岩に巻くことができません
そのような場合に備えて追加のガイロープを用意して岩に巻けるようにする必要があります
山の上は平地に比べると風が強いため、ペグダウンできなくてもしっかりテントを固定したいところ
ガイロープは太いと収納時にかさばるので2mmのものをオススメします
僕は以下のものを使っています
反射材入りなので夜に足を引っ掛けるのを防いでくれるかもしれません
ネイチャーハイク クラウドアップ2はこんな人におすすめ
テント泊登山したい!でもテントは高くて買えない!という人
登山用テントでネイチャーハイクより良いものはいっぱいあります
でもどれも高いんです^^;
1万円台でテント泊登山ができるテントはおそらくネイチャーハイクしかないでしょう
安すぎて心配という方もいると思いますが、この記事で説明したとおり僕は2年以上使ってきて今まで問題が起こったことはありません
どうしても中国製は嫌だということでなければ検討の余地アリです
いろんなテントがあって何を買えばいいか決められない!という人
モンベル、NEMO、MSR、アライなどなど
良いテントっていっぱいありますよね
テント泊は夏しかしない場合は年に数回しかテントを使いません
それであれば5万円もするテントはもったいないという印象です
どのテントにするか迷っている場合は使う頻度などを考えて、頻繁に使わないのであればネイチャーハイクで十分だと思います
軽量化と快適性を両立したい人
すでに説明した通りクラウドアップ2はとても軽いテントです
さらに2人用ダブルウォールテントなので広く使えて悪天候時にも快適にテント内で過ごせます
軽さだけを追求するなら上級者の方々はツェルトなどを使う方もいますよね
でもそれだと快適性が失われてしまいます
軽さと快適性、この2つを求める方にはぜひオススメです
ネイチャーハイク クラウドアップ2レビューまとめ
本記事では登山用テントのネイチャーハイククラウドアップ2を紹介しました
他メーカーと比較するとはるかに安い値段で買えるものの、品質の悪さはまったく感じない
むしろ軽量・コンパクトといった登山用テントとして一番重要な要素を兼ね備えています
その上、ダブルウォールならではの設営のしやすさ、快適性も十分です
登山用テントの購入を検討しているけど何を買おうか迷っている方は是非お試しあれ!