この記事ではネイチャーハイク R5.8エアーマットを紹介します
テント泊登山でのマット選びで重要な指標となるR値
冬にテント泊するならR値3.5以上は欲しいところですが、なんとこのマットは5.8!
しかも、金額は10,000円台!
他メーカーでこのスペックなら30,000円近くはするところです
ネイチャーハイクの商品は安すぎて不安という方もいると思います
ここでは、R値5.8エアーマットで実際にテント泊登山した僕がレビュー記事を書きました
購入を検討されている方の参考になればと思います^_^
そもそもR値とは?
R値(R-Value)とは断熱性を示す数値
R値が高いほど、地面からの冷えを断ち、逆に自分の体から熱が逃げるのを防いでくれます
冬にキャンプするならR3.5以上は欲しいところです
そして、このR値は足し算が可能
R1.5のクローズドセルマットとR3.5の銀マットを足してR5.0のマットとして使用することが可能です
ネイチャーハイク R5.8 エアーマットのスペック
マミー型(サイズはSかM)と長方形(サイズはMかL)の2種類があり、それぞれ2サイズずつ展開されています
この記事では僕が使っているマミー型サイズMを紹介していきます
スペック
製品名 | ネイチャーハイク R5.8 エアーマット (Naturehike R5.8 Airmat) |
R値 | 5.8 |
形状及びサイズ | マミー型(S、M) 長方形(M、L) |
使用サイズ | <マミー型> S:168×58×7cm M:183×58×7cm <長方形> M:183×64×7cm L:196×64×7cm |
収納サイズ | <マミー型> S:10×10×16cm M:10×10×18cm <長方形> M:13×13×22cm L:13×13×26cm |
重量 | <マミー型> S:440g M:490g <長方形> M:590g L:630g |
厚さ | 7cm〜9cm(空気を入れる量で厚さを調整できる) |
素材 | 200ナイロン、TPU |
ネイチャーハイク R5.8 エアーマットの外観(マミー型Mサイズ)
収納状態と重さ・サイズの実測値
こんな感じの箱に入って届きます
公式HPによると490g(おそらくエアーマットだけの重量)
スタッフバッグ込みで554g、ペットボトル1本分です
ちなみにモンベルのU.L.コンフォートシステムアルパインパッドは664g
やはりネイチャーハイクは軽い
収納状態でのサイズは約22cm × 約12cm
エアーマット本体と付属品(ポンプバッグは付属する)
セット内容はエアーマット本体、スタッグバッグ、ポンプバッグです
ポンプバッグは外袋を兼ねています
他メーカーでは別売りになっているポンプバッグが付属しているのは嬉しい仕様です
エアーマット全体(エアーを入れる前)
触り心地はペラペラ
エアーマット全体(膨らんだ状態)
寝るときに上になるのはシルバーの方です
膨らんだ状態のサイズ実測値
公式HPによると長さ183cm、厚さ7cm
膨らませると長さは約177cmと少し短くなります
バルブ
左がエアーマット本体、右がポンプバッグ
エアーマット側は二重バルブ構造(エアーを入れる穴と抜く穴が同じ穴)
エアーマットのエアーを抜くときは、さらにもうひとつバルブを開ける
ネイチャーハイク R5.8 エアーマットの設定と収納の方法
ポンプバッグとエアーマットそれぞれのバルブを接続する
ポンプバッグとエアーマット、それぞれのバルブを開けて接続します
ポンプバッグにエアーをためてエアーマットに空気を入れていく
最初はやりづらいですが、慣れてくると簡単にエアーを入れられるようになります
エアーマットが膨らんだらポンプバッグを外してフタを閉める
バルブを外したらフタを閉めておきます
バルブを外す際、少し硬いので注意
収納時はまずバルブを開けてエアーを抜く
エアー抜き用バルブを開けると一気にエアーが抜けます
入れるときは面倒ですが、抜くときは楽ちん
エアーマットを畳む
縦2つ折りで畳んで、バルブを開けたまま足側から残ったエアーを抜きながら丸めていきます
収納袋に入れて完了
畳んだらゴムバンドを巻いて、スタッフバッグへ収納
さらにポンプバッグは外袋になります
ポンプバッグに収納したら最後にバックルを閉めて完了
ネイチャーハイク R5.8 エアーマットのレビュー
身長181cmの僕がマミー型サイズMに寝た状態
マミー型サイズMは公式スペック183cm、エアーが入った状態での実測は約177cm
僕身長181cmなので長さが足りるか不安でしたが、実際に寝てみるとピッタリ
頭の頂点部分ははみ出てますが、エアーマットとの接地部分は収まってます
ただ、僕でピッタリなので、さらに身長が高い方は長方形サイズLにした方がいいかも
身長180cm以下の場合はマミー型サイズMで十分ですね
マイナス8度の環境で底冷えはまったく感じなかった
僕がテント泊したのは冬の法華院温泉山荘でした
気温はマイナス8度
夜中に吹雪で一度目が覚めましたが、底冷え感はまったくなく、熟睡できました
どんなに高性能シュラフを使っていても、マットが寒さに対応していないと底冷えして眠れないので、やはりR値は重要ですね
朝起きてもエアー漏れ感はなし
ネイチャーハイクって他の商品と比べると格安なので、使うのが怖いと思ってる方は少なからずいると思います
「寝てる間に空気が抜けて朝起きたらペチャンコになってるんじゃない?」と言う意見もあるかもしれません
結論、大丈夫でした!
自宅でも20回ほどこのエアーマットで寝ましたし、膨らませて24時間以上放置したこともありますが、エアー漏れはまったく感じませんでした
寝てみて底を突く感じはなし
エアーマットだと体重が一点に集中すると底を突く感じがしますが、横になった状態だと体重が分散するので底付き感を感じません
僕の感想としては、アコーディオン式のクローズドセルマットよりも寝心地は好きです
ただ、エアーマットの上に座った状態だと、体重が一点に集中するのでやはり底付き感があります
コンパクトな収納サイズと軽さに驚いた
自宅に届いた時に最初に感じたのが「小さっ!そして軽っ」でした
本当にこの箱にエアーマットが入ってるのかと疑ったほどです
クローズドセルマットとの大きな違いはこの収納サイズ
収納性と軽さ重視の場合には最適なエアーマットと言えます
自動膨張ではないのでエアーを入れるのは面倒、でも慣れればすぐ設定可能
R5.8エアーマットは、エアーを入れるときは面倒ですが、慣れればポンプバッグで5回くらい空気を入れれば簡単に寝床が完成します
逆に、自動膨張式のエアーマットはバルブを開けると勝手に膨らんでくれますが、収納時はエアーをしっかり抜きながら畳まないといけないので面倒です
それぞれ一長一短ですね
エアー抜きはバルブを外すだけで楽ちん
前述したとおり、このR5.8エアーマットは自動膨張式ではないので、収納時はバルブを開ければ一気にエアーが抜けてくれます
あとはペチャンコになったマットを畳めばいいだけ
正直寝返りは打ちにくい、でもテン泊用マットってそんなもの
マミー型サイズMは幅58cm
僕が寝転がっている上の画像だと幅がギリギリです
そのまま横を向いて寝返りを打つとマットから落ちるかもしれません笑
でも、他のテント泊登山用エアーマットと比較して狭いわけではありません
mont-bellのU.L.コンフォートシステムアルパインパッドは幅50cm
僕が持っているクローズドセルマットであるサーマレストZライトソルも幅51cm
むしろネイチャーハイクの方が広いです
もし、幅が気になる場合は幅64cmの長方形マットを検討するのもありですね
サーマレストZライトソルと重ねた状態
肩部分の幅はネイチャーハイクの方が広いが、長さはサーマレストの方が長い
テント内で収納しづらい
長さが183cmあり、畳む際は全部広げた状態から始めないといけないのでテント内ではやりづらいです
でも畳めないことはないので、あとは回数を重ねて慣れるだけですね
バルブの脱着が少し硬い
バルブを開ける際、少し硬いので何回も使っているとバルブ周囲の生地が傷まないか不安
ネイチャーハイク R5.8 エアーマットはこんな人におすすめ
コンパクト重視、軽さ重視、そして安さ重視のハイカーには最適なエアーマット
また、真冬のキャンプで使えるエアーマットを探してる方にもおすすめです
Naturehike公式HPではよくセールしているのでチェックしてみてください
ネイチャーハイク R5.8 エアーマット まとめ
僕自身も使う前は「R値5.8って本当かよ?」と正直疑ってました笑
以前、マイナス5度の秋の尾瀬でキャンプしたときに、R値2.0のサーマレストZライトソルを使いましたが、寒くて全然寝れませんでした
今回、それより寒い環境でしたが、R値5.8のおかげで底冷えはまったくなし
どんなに高性能シュラフを使っていても、真冬のキャンプだと底冷えは大敵です
また、僕個人的にはエアーマットの寝心地は好きなので、この快適性を知ったらエアーの出し入れの手間は苦になりません
ネイチャーハイクR5.8エアーマットどうだったでしょうか?
購入を検討している方の不安を解消できていれば幸いです