平標山 豪雪地帯の稜線に挑むも敗退 2022.1.3

新潟

平標山ってどんな山?

平標山は新潟県と群馬県の県境に位置する1983mの山です。

花の百名山、新潟百名山に選ばれています。

平標山から東に広がる稜線を辿ると仙の倉山、万太郎山を経由して谷川岳まで行けますが日帰りするのは夏でもなかなか時間がかかります。でも景色は最高に素晴らしいので行く価値大アリです!

夏は比較的簡単に2000m近い頂上に到達できますが、冬は超豪雪地帯なので冬装備必須の難コースながら、その豪雪ゆえにバックカントリースキーヤーには人気の山です。

冬道と言われる道があり、夏には道がないところにルートができていますが、雪が深すぎてスノーシューやワカンでは腰くらいまで埋まる場所もあり、スキーでないと登れないこともあります。

登山口

駐車場は近くにありますが、冬は除雪していないことが多いので、国道17号沿いの駐車スペースを探すしかありません。

その場合は一番近い駐車スペースでも10台も止められないため注意です。

平標山のレベル(冬)

体力度
楽勝
バテバテ
危険度
安全
危険

夏であればそんなに難しくない山ですが、冬は深い雪の上を歩くのは非常に体力を消耗し、トレースがない道をラッセルするとなるとどこまで埋まるか分からず一歩進むのも時間がかかる状況です。

スノーシューよりもワカンの方が浮力がないので、スノーシューのトレースがあってもワカンだとさらに踏み抜くこともよくありますし、同じワカンでも体重の軽い人が歩いたトレースを後ろから来た体重の重い人が歩くとさらに沈むということもあります。

また、雪庇は踏み抜くと大変危険で登山道の端には寄らない方が身のためですが、場所によってはどこが端なのかよく分からない場所もあります。

冬の登山は危険がいっぱいです。

ルートマップ

平標山 2022-01-03 / つのださんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

稜線に出たらスキーのトレースしかなく腰まで埋まったので引き返しました。

登山日記

登山口に一番近いと思われる国道脇の駐車スペース。

これで満車の状態です。

積雪のせいもあって余計にスペースが狭くなってます。これよりもっと手前(湯沢IC側)にもスペースがありましたが1kmくらい歩かないとです。

平標山登山口駐車場もありますがこの日は全く除雪されてませんでした。

松手山経由の登山口ですが、雪が多くて行けません^^;

別な登山口から入ります。

綺麗に除雪された道を20分くらい歩きます。

路面は殺人的に滑るので注意。

この先に別荘っぽい建物が何軒かありましたが、ここは別荘地?

しばらく歩くと除雪が止まっているところがあるので、そこでワカンをつけて山に入っていきます。

歩いて来ればわかりますが、ここまでは道が正しいのか不安の中進んできました。

↓↓↓たぶんこの辺です↓↓↓

最初はしばらく緩い傾斜を歩いていきます。

トレースありがとうございます。

ワカンのトレースもあり、「ワカンの人も登っていたんだな」と安心していました。この時は(笑)

少し歩くと分岐が現れました。

右が正規ルートの夏道。

左が冬道です。

左にもワカンの足跡があったので左に行きました。

トレースがあって踏み抜くこともなく非常に歩きやすいです。

先行者に感謝ですm(__)m

左側に稜線が見えてきました。

さっき登山口が雪で完全に塞がれてた松手山方面でしょうか?

この辺で前方から女性が下りて来ました。以下すれ違った時の会話の概要です。

僕「頂上まで行きましたか?」

女性「いやそこで引き返して来ました。もう少しで稜線に出るんですが風も強いしトレースが見えづらくて。ごめんなさいワカンの足跡私なんですけど気がついたらこっちに来ちゃって。もしかして私の足跡について来ちゃいました?」

僕「ワカンの人も登ってるんだなと安心してついて来ました。」

女性「あらやっぱり。この先トレースなくなってますが注意してください。」

僕「わかりました^^;」

えーーー、内心冷静を装っていました(笑)

とりあえず行けるとこまで頑張ろうと。

確かにこの先でトレースがなくっており、傾斜も増してきて一歩進むのに時間がかかるとこも出て来ました。

稜線です。

うっすらトレースがありそうな気もしますが、ワカンとかスノーシューではなくスキーって感じ。

右側は雪庇があって危険です。

トレースがない不安の中ですが、景色は最高です。

浅間山がきれいに見えます。

自然が作り出したアート。

右下に見えるのは苗場スキー場でしょうか。

新潟県民36年目ですが一度も行ったことないです(笑)

雪庇が張り出してます。

振り返れば自分の足跡だけ。

思ったより風は強くなくそんなに寒くないです。

冬の晴天って最高。

さっきから浅間山が特に目についてましたが、遠くに見えるのはもしかして富士山?

富士山?(写真のちょうど中央)

間違ってたらすみません(笑)

新潟県からも見えるんですね。

うすーく残るスキーのトレースを頼りに登って来ましたが、いよいよ腰まで埋まりだしました。

このまま頑張れば頂上まで行けなくもなさそうですが、下山で日が暮れると危険なのでこの辺で引き返します。

ワカンで登ろうとするならもう少し雪がしまった時期じゃないと登れませんね(^^;

一気に下りて来ました。

それにしても今日は気持ちいい!

苗場山方面でしょうか?

遠くの斜面にバックカントリーで下りてる人が見えましたが、自分もしたくなっちゃいました。

かと言ってもスキーすらもしたことないので実戦デビューへの道のりは長いですね。

スタート地点近くまで戻ってきてワカンでこのくらい埋まります。

頂上までは行けませんでしたが良い景色をありがとう。

必ずまた来るよ(^^)

スタート地点まで戻って来ました。

標高は1000m近くあるんですね。

僕が下りてきてすぐに隣に駐車してた方々(2人組)が下りてきたので話を聞いたら、夏道(分岐を右)を登ったけど稜線に出たら雪も深いし風が強いし引き返してきたとのことでした。1人はスキーでもう1人はスノーシューでした。

スキー&スノーシューでも引き返しちゃうくらいの豪雪平標山おそるべし。

いつかはバックカントリーをしてみたいというチャレンジ精神を芽生えさせてくれた平標山でした。

夏は可愛げもある山ですが冬は大きな魔物が立ちはだかります。

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