北海道3泊4日の登山遠征、羅臼岳と斜里岳の百名山2座を登ってきました
この記事では羅臼岳登山についてを紹介します
羅臼岳は主に2つのコースがありますが、今回歩いたのは岩尾別温泉コース
その登山口にある木下小屋に前泊しました
当初、ヒグマに怯えていましたが、木下小屋管理人の方と話をしてビクビク感は軽減
結果、ヒグマの目撃どころか、糞などの痕跡すらもなく、ヒグマの気配をまったく感じませんでした
天気も山頂で何とかガスが抜けてくれて良い景色を見れました^_^
百名山・羅臼岳 日帰り登山日記 YAMAP登山データ
羅臼岳 木下小屋前泊 / つのださんの羅臼岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ
前泊した木下小屋の様子
知床半島のほぼ中央にある木下小屋は斜里町の中心部から車で約1時間
すぐ隣に「地の涯」という温泉旅館がありますが、その建物の脇を抜けていくと小屋があります
木下小屋は30年ほど前に初代と今の管理人の方が建てたそうです
羅臼岳岩尾別温泉コースの登山口でもあります
駐車場は小屋の目の前にありますが、せいぜい5台程度しか停められません
空いてなかったらもっと手前に路駐するか、地の涯の駐車場を利用するか?
docomoのアンテナが小屋の目の前にあるのでdocomoなら電波良好です
僕のワイモバイルは圏外でした
部屋の様子です
絨毯の色が気になりますが、寝る分には問題ないです
ただ寝具はないのでシュラフ、マットの持参が必要です
この日は荷物整理をしていたらブヨに刺されました
小屋に泊まると露天風呂に無料で入れます
僕はこういう露天風呂好きなので大満足でした
注意点として脱衣場はないし、男女分けられてません
女性が入る場合は入浴中であることにお知らせする札がありました
熊に出会った時の対処法
木下小屋で管理人の方とお話しする中で教えていただいた対処法を紹介します
まず羅臼に限らない基本ですが、バッタリ遭遇しないために音を鳴らすこと(熊鈴、手拍子、笛など)
特に、このコースのスタート直後はつづら折りが続き先が見えない区間があるので、曲がる前に音を出しておくことが大切です
ただラジオや音楽などのように連続的に大きな音量を出すことはヒグマの気配を察知できなくなるので良くないです
ヒグマに遭遇してしまったら、大きな音や声を出さない、走ったり背を向けて逃げない
そして深呼吸して、ヒグマが通り過ぎるのを静かに見守る
近づいてきたらゆっくり後ずさり
もし興奮して襲ってきたら、逃げ切るのはほぼ不可能
熊撃退スプレーを持っているなら、なるべく近くに寄せ付けてから顔を狙って噴射
スプレーがない場合はヘルメットやバックパックで頭、首を守ることを最優先にしましょう
6月頃はまだ山に食料が少ない時期、ヒグマは蟻の巣を掘り起こして食べているようです
蟻の巣は稜線上など日当たりのいい場所によくあるので、そのような場所で休憩しないほうがいいと言われました
木下小屋管理人の方が言うには知床のヒグマは出会っても襲ってくることはほぼないそうです
羅臼岳は年間5,000人ほど登山者がいるそうですが、過去30年で登山者がヒグマに襲われたという話は一度も聞いたことがないと言ってました
熊の場合は、鹿などの他の動物と比べて警戒心が非常に高く、人の気配をいち早く察知して遭遇する前に姿を消します
個人的な感想ですが、僕のような道外からの登山者はヒグマへの警戒心が必要以上に高い感じがします
とは言っても最悪の自体を考えてしまうものですよね
お守りとしてでもスプレーは装備していったほうが良さそうです
百名山・羅臼岳 登山日記
木下小屋で熊撃退スプレーレンタル
木下小屋では1,100円でレンタルしています
ただ、この日は木下小屋の宿泊者が以前忘れていったスプレーを無料で貸していただきました
管理人の方からはちゃんと対処すればスプレーは別に要らないけどねとは言われました笑
木下小屋〜羅臼平
05:58
木下小屋の目の前にある登山口
ここで登山届も書きます
06:02
スタート直後はつづら折りの登山道
コーナーを曲がる前に音を出して自分の存在を知らせます
06:28
オホーツク展望台
遠くに見えるのは網走のあたりでしょうか?
06:38
熊には会いませんでしたが、鹿に2回、リスに1回会いました
07:02
スタートから約1時間で最初の水場である弥三吉水(やさきちすい)
弥三吉というのは羅臼岳の登山道を作った木下弥三吉氏の名前に由来するもの
木下小屋も同様にこの方の名前に由来しています
弥三吉水の水量は豊富です
07:09
晴れていれば極楽平からは山頂が見えるんだと思いますが、ガスって何も見えません
07:40
2つ目の水場である銀冷水と同じ場所に携帯トイレブースあります
僕は木下小屋で用を足してきたので利用しませんでした
07:56
8割くらい登ったところで雪渓が出てきました
スタートからずっと緩い坂道でしたが、この辺りから急になってきます
ゆるい雪で滑りますが、アイゼンは不要でした
トレッキングポールがあると便利かも
08:07
雪渓の途中で振り返るとオホーツクのいい景気
08:10
たぶんエゾコザクラという花です
紫がとても綺麗なかわいい花
08:20
羅臼平のテント場に着きました
広くはありませんが、地面も平らで柔らかく、テントを張るには適した場所
ここでテント張る人が食料を入れるフードロッカーです
ヒグマは食料の匂いに寄ってくるので、食料はこの中に入れるように書いてあります
ここでテントを張って一夜を過ごすのは少し躊躇してしまいます^^;
羅臼平〜羅臼岳山頂
08:25
羅臼平から山頂へ向けて歩くとハイマツ攻めに遭います
でも前年に登った幌尻岳と比べると大したことないかな笑
08:27
羅臼平から山頂に向かう途中から見える三ツ峰という山
2つの峰しか見えませんが三ツ峰なの?という感じですが、どこかにもうひとつ隠れているようです
08:46
山頂手前にも雪渓あります
さきほどの雪渓よりキツイので軽アイゼンつけてもいいかもしれません
08:59
山頂直下の岩場
ここを登り切ると山頂です
09:04
スタートから約3時間で羅臼岳山頂に到着!
百名山68座目です
案の定、ガスってます
羅臼岳山頂
09:27
知床半島の付け根方向の景色です
風が強く雲の流れが早いので、しばらく待っていると晴れてきました
知床五湖
ウトロ漁港
09:28
知床半島の先端方向は厚い雲でしたが、
09:35
待っているとだんだん晴れてきて
09:49
これが一番雲が抜けた瞬間でした
全部見えませんでしたが、世界自然遺産である知床を感じれる景色です
09:56
その後、すぐにガスってきたので下山します
結局、1時間近く山頂にいました
12:00
下山は約2時間でした
ヒグマに会わずに済んでホッとしてます
あまり天気が良くない平日なので他の登山者はいないかなーと思ってましたが、10人くらいすれ違いました
世界遺産で百名山の羅臼岳あって道外からの方ばかりでした
下山後、再び木下小屋で露天風呂いただきました
日帰り入浴は300円で利用できました
前夜に続いて、またしてもブヨに刺されました
羅臼岳登山で使用した登山アイテム(マムート リチウム20)
日帰り登山では毎回のように使っているマムートリチウム20です
レインウェア上下、防風シェル、6本爪アイゼン、ドリンク2リットル、行動食などなど
日帰り登山に必要なものをパッキングするにはちょうどいいサイズのバックパックです
ヒップベルトにポケットがあることも嬉しいポイント
百名山・羅臼岳まとめ
ヒグマに会わず無事下山できて本当によかったです
岩尾別温泉コースは樹林帯が多めですが、羅臼平より上で見れる景色が本当に素晴らしいです
日本の端にある遠い山ですが、今度は知床連山に縦走したくなったのでもう1回来たいと思ってます
そして、今回前泊した木下小屋には大変お世話になりました
おいしい食事もいただいたりして本当にありがとうございます
いつか縦走登山に来るときもまた利用したいと思いますのでよろしくお願いします
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