おつかれ山です、マッシュです。
この記事では、伊豆半島にある天城山の日帰り登山レポートを紹介します。
登山道からはほとんど展望が望めないものの、百名山ゆえに全国から多くの登山者が訪れる天城山。
僕もそのうちの一人なわけですが、暑い夏に登るのは避けたいので、真冬を越した3月の登山となりました(夏はやっぱりアルプスに行きたいですしね)。
僕の勝手なイメージで、伊豆は冬でも寒くないと思ってましたが、この日は冷たい風が強く、僕が住んでる新潟と変わらない寒さ。
雪も意外と多く足元が滑って意外と疲れました。
本記事では、実際に天城山を日帰り登山したレポートをもとに、ルートやアクセス情報を解説するので、ぜひ最後まで読んでみてください。
天城山とは

天城山(あまぎさん)は、静岡県伊豆半島の中央部に位置する山で、日本百名山の一つです。
天城山というピークはなく、伊豆半島最高峰の万三郎岳(ばんざぶろうだけ・標高1,406m)をはじめ、万二郎岳(ばんじろうだけ・標高1,299m)、遠笠山(とおがさやま・標高1,197m)など、いくつかの山々から構成されています。
登山ルートは、シャクナゲコースと呼ばれる天城高原ゴルフコースから万三郎岳・万二郎岳を周回するコースが最もメジャーです。
そのほか、天城峠から八丁池を経由して山頂を目指す天城山縦走コースもあります。
比較的歩きやすい道が多く、初心者でも挑戦しやすい山ですが、標高は1,000m超で天候も変わりやすいため、万全の準備で臨みましょう。
今回登った天城山のルート概要
- 駐車場は天城高原ゴルフコース隣にあるハイカー専用駐車場。
- 駐車場にはトイレと靴が洗える水道があるが、冬期使用不可。ドコモ電波は良好。
- 駐車場のすぐ近くに登山口がある。
- 登山道からはほぼ展望なし。たまに景色が見えるところも。
- 全体的に傾斜は急ではないが、万三郎岳への登りがこのルート一番の急登。この坂の途中で木々の間から富士山が見える。
- 万三郎岳の山頂は展望なし、万二郎岳の山頂からは南伊豆方面の景色が見える。
天城山登山口の駐車場


天城高原ゴルフコースの隣にハイカー専用駐車場があり、目の前に登山口があります。
駐車場にはトイレと靴を洗える水道がありますが、冬期使用不可。
スマホ電波(ドコモ)は良好でした。
登山口にはバス停もあり、伊東市からバスでアクセスできますが、冬期はだいぶ手前のホテルハーヴェストまでしか運行していないようです。
天城山日帰り登山レポート
天城山ヤマップ登山データ
天城山(左回り)万三郎岳→万二郎岳 / マッシュさんの万二郎岳(天城山)・天城山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
登山口〜万三郎岳

駐車場入口の目の前にある登山口です。

登山口から歩いて15分ほどで「四辻」分岐に到着。
右に行くと万三郎岳、左に行くと万二郎岳。
僕は右に行って万三郎岳の方へ。

枯れた枝の間から万三郎岳らしき山が見えます。

登山道はずっと林の中。

万三郎岳に登る途中から富士山が見えました。

「万三郎岳下」分岐。
ここで万三郎岳方向と八丁池方向に道が分かれます。

スタートから2時間ほどで万三郎岳山頂に到着。
百名山83座目です。

山頂はそこそこ広いスペースがありますが、展望はなし。

この日の山頂の気温は0℃でした。
万三郎岳〜馬の背〜万二郎岳〜下山

寒いし、景色も見えないので、万二郎岳に向けて進みます。

万二郎岳へ続く稜線を歩いていると伊豆大島が見えました。

万三郎岳から万二郎岳は、一旦下ってからの登り返しです。
ここは石楠立(はなだて)という鞍部。

登山口のすぐ近くにあった天城高原ゴルフコースを上から見下ろす。

天城山の馬の背はそんなに狭くなくレベル易しめです。

伊豆諸島が見えるポイントあり。

万二郎岳への登り坂の途中で振り返った景色。
手前に見えるのは馬の背があった山で、その左後ろにひょこっとと見えるピークが万三郎岳です。

万三郎岳から45分ほどで万二郎岳に到着。

万二郎岳からは南伊豆方面の景色が見えます。
万二郎岳からの下山ルートもずっと林の中で展望なし。

ということで万二郎岳からは40分で登山口まで戻ってきました。
トータル所要時間は3時間40分。
この日は、3人とすれ違いました。
天城山日帰り登山の装備
天城山の登山で装備していたアイテム、もしくはリュックに収納していたアイテムの一覧です。
使用状況は、「◯=スタートから使用、△=途中で使用、×=不使用」。
種類 | ブランド | 商品名 | 使用状況 |
---|---|---|---|
ビーニー | サロモン | アクティブビーニー | ◯ |
バラクラバ | ファイントラック | メリノスピンバラクラバ | × |
ネックウォーマー | スマートウール | サーマルメリノリバーシブルネックゲイター (レビュー記事あり) | × |
サングラス | オークリー | レーダーロックパス | ◯ |
ドライレイヤー | ファントラック | ドライレイヤーベーシックロングスリーブ | ◯ |
ベースレイヤー | ファントラック | メリノスピンライトジップネック (レビュー記事あり) | ◯ |
フリース | ザ・ノースフェイス | エクスペディショングリッドフリースフルジップフーディー (レビュー記事あり) | ◯ |
ミドルレイヤー | アークテリクス | アトムフーディー (レビュー記事あり) | ◯ |
レインウェア | ザ・ノースフェイス | マウンテンレインテックス | × |
ドライレイヤー(タイツ) | ファントラック | ドライレイヤーベーシックタイツ | ◯ |
ベースレイヤー(タイツ) | ファントラック | メリノスピンライトタイツ (レビュー記事あり) | ◯ |
防風シェル | ザ・ノースフェイス | ベンチャージャケット (レビュー記事あり) | × |
トレッキングパンツ | ザ・ノースフェイス | アルパインライトパンツ (レビュー記事あり) | ◯ |
インナーグローブ | ファントラック | ドライレイヤーインナーグローブ | ◯ |
グローブ(薄手) | ザ・ノースフェイス | L1プラスシェルグローブ (レビュー記事あり) | ◯ |
グローブ(薄手) | ブラックダイヤモンド | ライトウェイトスクリーンタップ | × |
グローブ(中厚) | ブラックダイヤモンド | ミッドウェイトソフトシェル (レビュー記事あり) | × |
グローブ(厚手) | ブラックダイヤモンド | ソロイストフィンガーグローブ (レビュー記事あり) | × |
インナーソックス | ファントラック | ドライレイヤーインナーソックスクルー | ◯ |
ソックス | ダーンタフ | #1953マウンテニアリング (レビュー記事あり) | ◯ |
リュック | マムート | リチウム20 (レビュー記事あり) | ◯ |
ボトル | サーモス | 山専用ステンレスボトルFFX-501 (レビュー記事あり) | ◯ |
ボトルホルダー | マムート | リチウムアドオンボトルホルダー | ◯ |
ポーチ | パーゴワークス | スナップ | ◯ |
トレッキングポール | ブラックダイヤモンド | トレイル | ◯ |
登山靴 | AKU | CONERO Ⅲ GTX | ◯ |
スパッツ | イスカ | ライトスパッツフロントジッパー | × |
シングルバーナー | SOTO | ウインドマスター (レビュー記事あり) | × |
クッカー | エバニュー | MP500 Flat | × |
温度計 | エンペックス | サーモマックス50 | ◯ |
天城山日帰り登山での行動食と水分補給
天城山の登山で補給した行動食とドリンクです。
商品名 | 補給量 | エネルギー | 炭水化物(糖質+食物繊維) |
---|---|---|---|
ソイジョイ | 30.0g × 3本 | 136kcal × 3本 | 13.5g(9.1g + 4.4g)× 3本 |
インゼリー | 180g × 1袋 | 224kcal × 1袋 | 45.0g × 1袋 |
ポカリスエット | 500ml × 1本 | 125kcal × 1本 | 31.0g × 1本 |
参考ですが、僕が登山の際に持ち歩く行動食とドリンクの量の計算方法は以下の通りです。
特に根拠がある計算方法ではないですが、大体いつもちょうど良いくらいになるし、不足したことは一度もありません。
(注:あくまで僕自身の登山経験に基づいた極めて主観的な計算です。)
まずYAMAPの登山計画で行動時間を算出します(少し長めが良い)。
僕の場合、日帰りは標準タイム×0.8、テント泊は標準タイム×1.0、で計算しています。
この行動時間をもとに行動食とドリンクの量を決めます。
行動食は1時間に1回の補給を想定。
1回の補給量は、サクッと食べられて、満足できる量で決めます。
例えば、カロリーメイトなら2本、スポーツようかんなら1本、など。
ドリンクは行動時間(h) ÷ 4で計算して、0.5L単位で切り上げます。
例えば、5時間行動なら 5÷4=1.25L、切り上げて1.5Lです。
ちなみに皇海山の日帰り登山では、所要時間10時間で2.4Lのドリンク補給を行いました。
プラスでインゼリー1袋を携行します。
終盤でドリンクが切れたとき用です。
天城山日帰り登山まとめ(下山後は修善寺温泉へ)
ということで天城山の登山レポートでした。
下山後は、修善寺温泉の「温泉民宿 福井」という昭和を感じる宿で温泉に入って帰りました。
天城山のシャクナゲコースの周回では物足りない場合は、天城山縦走路や西伊豆の山々がおすすめです。
八丁池や天城峠への縦走、富士山を望む達磨山、駿河湾の絶景が広がる金冠山など、魅力的なコースが揃っています。
天城山から金冠山まで歩けば全長40km超えのロングトレイルを楽しめます。
僕も、近いうちに伊豆に再訪して泊まりで西伊豆の稜線を歩いてみたいと思っています。
以上、マッシュの天城山登山レポートでした。