【百名山・八甲田山】酸ヶ湯温泉から日帰り登山 2024.10.29

百名山・八甲田山日帰り登山日記 北海道・東北・新潟

おつかれヤマです、マッシュです。

今回は2泊3日の東北遠征。

八甲田山、岩木山、八幡平と東北の名峰を3座登ってきました。

この記事では、八甲田山について紹介します。

八甲田山は青森県にある百名山。

10月にしてはとても温かい日で山頂からの景色も抜群。

下山後は、登山口すぐ近くにある酸ヶ湯温泉に入ってきました。

八甲田山に関する情報をまとめたのでぜひ見てください。

八甲田山は標高1,584mで青森県にある百名山

百名山・八甲田山日帰り登山日記

八甲田山(はっこうださん)は、青森県の中央部に位置する連峰で、最高峰は大岳(標高1,585m)。

18の山々からなる複数火山の総称で、単独の「八甲田山」という山は存在しません。
過去に少なくとも2回の巨大噴火をしています。

日本百名山のひとつで、周辺には酸ヶ湯温泉をはじめとする多くの温泉があります。

森林、お花畑、湿原など豊かな自然環境を持ち、登山道を歩いていてもさまざまな景色を見ることができます。

冬は日本有数の豪雪地帯として知られ、樹氷が作り出す幻想的な景観が観光客を惹きつける山です。

八甲田山 酸ヶ湯温泉〜毛無岱の周回コースタイム(初心者でも日帰り登山可能)

百名山・八甲田山日帰り登山日記

YAMAPの登山計画で八甲田山(酸ヶ湯温泉から周回)のコースタイムを計測すると、コースタイム倍率1.0でコースタイム4時間34分、距離8.9kmです。

危険な場所も特にないため、登山初心者や体力にそこまで自信がない方でも十分日帰りできる山です。

八甲田山の登山口へのアクセス(駐車場、トイレ、電波)

車は酸ヶ湯公共駐車場を利用します。

最寄りの東北道・黒石ICからは車で40分ほど(27km)。

周辺の道路は非常に整備された片側1車線が駐車場まで続きます。

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酸ヶ湯温泉旅館」を過ぎるとすぐに酸ヶ湯公共駐車場があります。

広い駐車場で綺麗なトイレがあり、電波(docomo)も感度良好。

八甲田山 日帰り登山ルート(ヤマップ)

八甲田山(大岳) 酸ヶ湯温泉から周回 / つのださんの八甲田山の活動データ | YAMAP / ヤマップ

各区間ごとの登山道の様子は以下の通りです。

酸ヶ湯温泉駐車場〜仙人岱・ブナ林の中を緩やかに登っていく
・途中、火山性ガス発生区間を通る
・仙人岱は池塘がいくつかある湿原
・仙人岱ヒュッテという避難小屋あり
仙人岱〜八甲田大岳山頂・仙人岱を過ぎると大岳への急な登り
・登り始めるとすぐに森林限界を迎える
・山頂からは青森市街や岩木山まで見える
毛無岱経由で酸ヶ湯温泉駐車へ下山・大岳から下ると大岳鞍部避難小屋がある
・さらに下ると多くの池塘がある毛無岱へ
・毛無岱付近は木道が整備されている
・樹林帯を進み酸ヶ湯温泉旅館の裏に下山

八甲田山の日帰り登山レポート(登り:酸ヶ湯温泉、下り:毛無岱)

酸ヶ湯温泉駐車場〜仙人岱

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登山口は駐車場から歩いてすぐの場所にあります。

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しばらくブナ林と笹藪の中を歩いていきます。

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地獄湯の沢。

まさに火山という草木がない荒涼とした風景。

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八甲田山は火山です。

現在も噴火警戒レベル1が発令されています。

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仙人岱の湿地帯。

正面の山は八甲田小岳。

仙人岱〜八甲田大岳山頂

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仙人岱ヒュッテ。

1955年に建てられており、歴史を感じます。

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仙人岱ヒュッテの内部。

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仙人岱を通過すると八甲田大岳に向けて一気に登っていきます。

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鏡沼。

爆裂火口に水が貯まってできた沼です。

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八甲田大岳山頂に到着。

百名山78座目です。

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山頂は平らな広場です。

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薄いけど岩木山が見えます。

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青森市の街と陸奥湾。

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エビの尻尾、成長中。

毛無岱経由で酸ヶ湯温泉駐車へ下山

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毛無岱の方へ下山します。

正面に見える山は井戸岳。

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大岳山頂直下にある大岳鞍部避難小屋。

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毛無岱。

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右から大岳、井戸岳、赤倉岳。

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池塘があるいい景色。

毛無岱には、このような池塘がいくつもあります。

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一段下りてさらに湿地帯が広がっています。

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八甲田、晩秋の風景。

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毛無岱から30分ほど歩いて酸ヶ湯温泉旅館の裏側に下りてきます。

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大雪が降るとたびたびニュースに出てくる酸ヶ湯温泉旅館。

すでに紅葉が終わった時期の平日にも関わらず観光客が大勢いました。

八甲田山のあとは酸ヶ湯温泉へ(混浴のヒバ千人風呂が有名)

酸ヶ湯温泉旅館のヒバ千人風呂 ↑ ↑ ↑

酸ヶ湯温泉は、一軒宿の温泉。

その中でも「ヒバ千人風呂」が特に有名です。

ヒバ千人風呂は、約160畳もの広さを誇る混浴の大浴場で、青森ヒバをふんだんに使った独特の木造建築。

混浴ですが、「男性はこの先立入禁止」という線が引かれており、一部衝立もありました。

温泉の湯はpH1.74の強酸性で、殺菌効果があるとされ、古くから湯治場として親しまれてきました。

冬は豪雪地帯で知られ、大雪が降るとよくニュースに出てくる旅館なので、テレビで見たことある方も多いと思います。

八甲田山で使用した登山ウェア(ファイントラック メリノスピンライト)

百名山・八甲田山日帰り登山日記(ファイントラックメリノスピンライト)
ファイントラックのメリノスピンライトジップネックの下にドライレイヤーベーシックを着ています。

今回の八甲田山登山では気温が低いと思ってベースレイヤーにファイントラック メリノスピンライトを着ていました。

僕は、メリノスピンライトドライレイヤーベーシックをレイヤリングしていましたが、この日は10月下旬にしては温かい日で登っていると暑かったです。笑

それでも山頂付近での気温は低く、その際しっかり汗冷え対策してくれました。

薄手ながらメリノウールならではの保温性を備えているベースレイヤー。

さすがに夏に着ると暑いですが、春・秋・冬には大活躍。

蒸れにくく速乾性があるので、汗冷え対策には最適なアイテムです。

八甲田ロープウェイに乗れば一気に山頂に近づける

百名山・八甲田山日帰り登山日記

僕は今回使いませんでしたが、八甲田ロープウェイを使えば一気に山頂に近づけます。

八甲田ロープウェイ山麓駅は酸ヶ湯温泉から車で約10分の場所にあり、標高約1,300メートルの山頂公園駅まで約10分で登ることができます。

山頂公園駅から大岳山頂までは2時間ほどかかるので、コースタイムは酸ヶ湯温泉から登るのと大して変わりませんが、標高差がないので体力的にはラクですね。

このロープウェイは、季節を問わず八甲田山の自然を楽しむために便利な交通手段です。

特に冬はロープウェイを利用することで気軽に樹氷鑑賞が満喫できます。

八甲田山は熊による被害発生で入山規制していたことも

百名山・八甲田山日帰り登山日記
酸ヶ湯温泉の登山口にある熊への注意喚起の看板

2024年の6月に八甲田山でツキノワグマに襲われたと見られる死亡事故が発生し、その後9月まで入山規制が実施されていました。

解除されたとはいえ、熊が多い地域であることに違いないので、熊対策は必須です。

青森県HPに熊出没マップが掲載されていますが、八甲田地域は頻繁に目撃されています。

このブログでも熊対策についての記事を投稿しているので、参考にしてください。

八甲田山といえば雪中行軍遭難事件

百名山・八甲田山日帰り登山日記(八甲田山雪中行軍遭難事件後藤伍長の像)

八甲田山雪中行軍遭難事件は、1902年1月、日本陸軍第八師団の210名が青森県八甲田山で雪中行軍中に遭難した事件です。

極寒の吹雪と厳しい雪山の環境により199名が命を落とし、日本史上最悪の山岳遭難とされています。

この悲劇は当時の装備や防寒対策、そして計画の準備不足が原因とされ、以降の軍事訓練や登山装備の見直しを促す教訓となりました。

現在も八甲田山には慰霊碑があり、多くの登山者が訪れ、遭難の歴史を忘れないよう祈りを捧げています。

上記画像の像は酸ヶ湯温泉から車で15分ほどの場所にあります。

八甲田山は冬には樹氷が見れる

百名山・八甲田山日帰り登山日記

八甲田山では冬に美しい樹氷を見ることができます。

特に1月から3月にかけて、木々に雪や氷が付着して「スノーモンスター」とも呼ばれる巨大な樹氷が形成されます。

この幻想的な景色は多くの観光客や登山者に人気で、八甲田山ロープウェイを利用すれば気軽に樹氷スポットにアクセスできます。

冬の八甲田山は、自然の力が生み出す見応えある絶景が楽しめるエリアです。

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